こんにちは。
千葉市幕張のサックス教室「Coccole音楽教室」
代表のサックス講師、鈴木博子です。
「ロングトーンは大切」と耳にしたことがある方は多いと思います。
しかし実際には、「とりあえず伸ばしておけばOK」と、なんとなく吹いているだけの人も多いのではないでしょうか。
ロングトーンはやり方次第で、音色・音程・ブレスコントロールなど、演奏の全てに影響を与える練習です。
今回は、効果的なやり方と、初心者がやりがちなNGパターンについて解説します。
■ NGパターン:ありがちな落とし穴
まずは、やってしまいがちな3つの例から。
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ただ吹くだけで「目的」がない
「1日10分ロングトーン!」と決めているだけで、何を意識するかが明確でないと、効果は半減します。 -
フォームや姿勢が崩れている
長く吹くことに気を取られて、口や肩に力が入りがち。
それでは、疲れやすくなり、音にもムラが出ます。 -
録音やチューナーでの確認をしていない
「自分ではまっすぐな音」と思っていても、実は揺れていたり、音程がズレていることも。
客観的なチェックが不可欠です。
■ 効果的なロングトーンのステップ
以下の手順で、ロングトーンの質をグッと上げることができます。
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「何を鍛えるか」を意識する
たとえば、「今日は音程の安定を目指す」「ブレスの深さをキープする」など、毎回の練習にテーマを持たせます。 -
耳を鍛えるための“フィードバック”をつける
録音して聴き返す、またはチューナーで音程を確認しながら行うと、自分の癖がよくわかります。 -
音を段階的に長くしていく
最初は短くても良いので、無理なく伸ばしていくことで、ブレスの持久力もアップします。
■ おすすめの練習法
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メトロノーム(♩=72)に合わせて4拍・8拍・12拍…と吹いてみる
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クレッシェンド&デクレッシェンドを加える(音の表現力UP)
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音階ごとにロングトーン(例:ド→レ→ミ…と1音ずつ)
また、ロングトーンは朝練やウォーミングアップにも最適です。
5分でも丁寧に行えば、その日の吹きやすさが全然違ってきます。
■ 最後に
ロングトーンは、地味なようでいて、サックスの演奏力を底上げする最強の基礎練習です。
ただし「目的を持って」「客観的に」「続けていく」ことが成功のカギ。
日々の練習の中で、「昨日より音が安定してる」「自分の音が好きになってきた」
そんな変化を感じられると、練習がもっと楽しくなりますよ。
ロングトーンを“音を育てる時間”として、ぜひ活用していきましょう!
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